第2章 恋の種
優実姫視点
慶次君が来た心配して来てくれたのかな? 政宗様はさっきなんて言おうとしたのかな? 慶次君は私たちに近くに来て間に座り言った。
慶次「何? 愛を語らっていたのかい?」
愛を語らう? そんなことはないよ。
優実「違うよ」
慶次君は不思議そうな顔で言った。
慶次「違うの? 二人きりでいたからさ、恋の花はまだ咲きそうもないね」
政宗「風来坊何の用で来た?」
政宗様と慶次君の表情は見えない私は心配になる。
慶次「優実ちゃんが心配で来た」
政宗「そうかよ」
慶次君が私の方を見て頭に手をやり髪の毛をくしゃくしゃとやり言う。
慶次「優実ちゃん今度京の花火祭り二人で行かない」
優実「慶次君と?」
慶次「うん」
優実「あの・・・」
すると頭の手にあった手が政宗様が慶次君の手首を掴んで怖い目で見下ろしていた。