第2章 第1章 主人公side
『んふふ、よく言われる~』
デュース「そろそろ始まるみたいだな」
『じゃあ、入ろっかぁ。薬学室は初めて?』
ユウ「はい!今まで座学ばっかりで…凄い楽しみです!」
そう言ってニコニコと笑う彼女は凄い可愛らしく、本当に女の子なんだと思った
『んふふ、そうだねぇ』
カリム「最初はすっげードキドキするよな!」
わちゃわちゃ話ながら席につくと、先生が手に教鞭をパシッと当てた
クル「ビークワイエット、静かにしろ仔犬共。今日は1年と2年でペアを組み、若返り薬を生成してもらう」
分けられたプリントに目を通すと、材料、分量、工程が細かく書かれていた
クル「今回は効果は5分程度、大体5,6歳若返り記憶も残る調合にしてある。が、決して油断するなよ。では、始めろ」
『ん~、ユウくん、一緒にどお?』
ユウ「あ、勿論です!お世話になります、ほらグリムも」
グリム「オレ様にかかればすぐなんだゾ!」
僕はペンを振り、材料と釜を準備する
『初めての実験楽しみたいだろうから、僕は少しだけ手伝うねぇ』
またペンを振り材料の計量をしていく
ユウ「あれ?このビンの液体は…?」
『それは一番最後に入れるんだぁ、それに外気に触れると成分が変わっちゃう薬品だから』
ユウ「じゃあ、最後まで開けない方がいいですね」
『んふふ、その通り。じゃあ順番に入れて混ぜてね~』
グリム「なあ、オレ様その最後のヤツやりたいんだゾ!」
小さい脚で頑張って釜を混ぜているグリムが言う
『んふふ、いいよぉ。もうちょっと混ぜるの頑張ってねぇ』
しばらく混ぜ、釜中の薬品がゴポゴポと空気を抜き始めた
『はい、グリムくん。最後の薬品だよ、分量は大丈夫?』
ビンの蓋を開けてグリムくんに渡す
グリム「少し入れればいいんだゾ?ってふなぁ!」
ビンが肉球で滑り落ち、全て中に入ってしまう
グリム「ふなぁ?!ま、不味いんだぞ、ふな"っ?!」
グリムくんが釜にぶつかり薬品が釜からこぼれる
『…ッ?!危ないッ!!』
ユウくんを押し退けて、代わりに薬品を僕が浴びた