第2章 第1章 主人公side
クル「ステイ!何の騒ぎだ仔犬共」
『あれ、クルーウェルせんせぇ。今日は早いですねぇ』
クル「その笑顔は結構だが、顔の返り血をどうにかしろ。バットボーイ」
『はぁい』
顔を拭いていると、先生が益々不機嫌そうになった
クル「ロペス、お前が1人でやったのか?」
『そうでぇす、絡まれた後輩と無鉄砲な主を護るため仕方ありませんでしたぁ』
そういってニコニコしていると、デコピンされた
クル「やりすぎだ、今回は多目に見るが今後はもっとスマートに解決するように」
『……善処しまぁす』
クル「あからさまに不機嫌になるな、コイツらには相応の処分が下るが…お前達は俺の采配で咎めなしにしてやる」
さっさと教室に入れよと言い残し、クルーウェル先生は教室に入った
『カリム…?何でそう考えなしに問題に突っ込むんだ!』
カリムの耳をギュッとつねる
カリム「いってぇ!!悪いッ、つい体がな!お前もいるし大丈夫だって思ったんだよ!!」
『少しは頭使え馬鹿ッ!ジャミルに怒られんのオ…ッ、僕なんだから!』
キャンキャン言い合っていると、シルバーが仲裁に入った
シルバー「落ち着け、どちらも同じだ。もう少し安全な行動をとれ」
シルバーの説教に膨れっ面をすると、シルバーの後ろから声が上がった
ユウ「あの…ありがとうございました、助けていただいて」
驚いたことに女の子がいた、それに魔獣も
『…君、入学式で騒ぎ起こした子?』
ユウ「あはは、はい…お騒がせしてます。ユウって言います、こっちはグリム」
『ふぅん……ま、ここでの付き合いは考えた方がいいと思うよぉ』
柔らかくニコリと笑うが、あんなの見せちゃったら怖がられるかな
『そっちの二人にも興味あるなぁ、名前はぁ?』
エース「エース・トラッポラでぇす」
デュース「デュース・スペードっス!」
『んふふ、よろしくねぇ。僕はノア・ロペス』
エース「うわっ、さっきと全然雰囲気ちげぇ。演技っすか?」
『んーん、さっきの方が演技かなぁ。どっちかって言うならだけどぉ』
ユウ「なんか……凄いふわふわしてますね…」