第2章 第1章 主人公side
コロコロと口の中でチョコレートを転がしながら、ジェイドの食事を見ている
『じぇーどって、たくさん食べるんだね』
ジェイド「えぇ…いつも何かしら口に入れていないとお腹が空いてしまって…」
『学校のときは、どうしてるの?』
ジェイド「キャンディやチョコレートなど、小さいものをいくつか食べています」
『ふぅん…僕はじぇーどみたいにたくさん食べられないから、うらやましいなぁ』
フロイド「ねぇねぇ、シャチちゃん。何か面白いことしてぇ~」
フロイドが全身を使ってのしかかってきた、すごい重い
『面白いこと…?さっき、けーくん達にやったことでも良い?』
フロイド「別に良いよぉ~」
テーブルに置いてある紙をいくつか取り、先程と同じように魔法をかける
『サラガドゥーラ・メチカブーラ・ビビディ・バビディ・ブー!』
手の中の紙は、ふわふわで可愛い2匹のウツボとシャチのぬいぐるみになった
フロイド「うわ、おもしれぇじゃ~ん」
『えへへ、でしょ?これ、じぇーどとふろーどにあげる!』
シャチのぬいぐるみを1つずつ渡し、ウツボのぬいぐるみをギュッと抱き締める
フロイド「ありがとねぇ、シャチちゃん」
ジェイド「大事にさせていただきます」
『えへへ、どういたしましてっ!』
ウツボのぬいぐるみをじっと見て、ジェイドとフロイドを見ると何か違和感があった
『ねぇ、じぇーど、ふろーど。このウツボと二人ってどこが違うの?』
フロイド「んーとぉ、こいつらは完全に同じとこ」
『???』
ジェイド「分かりやすく言うと何でしょう……僕とフロイドにはちょっとした違いがあるんです」
フロイド「例えばぁ、目の色とかイヤリングの位置とか」
そう言われて、見比べてみると確かに違った
『そっか…ぬいぐるみは同じ格好だから変に思ったんだ』
どうやって変えようかとウンウン唸っていると、フロイドがぬいぐるみをひょいと取った
フロイド「色変え魔法で目の色だけ変えんね~」
そう言って、キラキラと光るペンを振るとぬいぐるみの目が、それぞれフロイドとジェイドと同じになった