第2章 第1章 主人公side
フロイド「あ、てかさぁ」
急に何かを思い出したように、フロイドが声をあげた
フロイド「ラッコちゃん、今日はパーティー開くとかなんとか言ってなかったっけ?」
ジェイド「確か、新入生歓迎会だとかなんとか」
アズール「取り止めになったようですよ、ノアさんがこの様な状況に陥りましたし」
『???』
三人の話にはてなマークを浮かべていると、フロイドにたこ焼きを口一杯詰め込まれた
『ふぁ……んぐ、はふ……』
フロイド「あは、やっぱおもしれぇ~」
アズール「それに、ノアさんが直ぐに元に戻れる可能性は少ないようです」
ジェイド「と言いますと?」
アズール「ノアさんが精製した魔法薬ですが、材料の誤りがあったのは一種類のみなんです」
ジェイド「なるほど。他の材料が完璧な分、解除薬の精製が難しいんですね」
フロイド「あ、オレも知ってる~。シャチちゃんてぇ、魔法薬学ちょー得意なんだよねぇ」
アズール「得意どころかトップクラスですよ、僕でも真似できないところが多々あります」
ジェイド「魔法薬学以外も素晴らしいですよね」
フロイド「確かにぃ、テストとかもアズールとかぁ、金魚ちゃんと同じくらいだもんねぇ」
アズール「唯一平凡なのは……古代言語学でしょうか」
ジェイド「ノアさんにとっての平凡ですからね、平均以上は確実ですが」
フロイド「でも前にぃ、トド先輩と古代言語でめっちゃ話し合ってんの聞いたぁ」
ジェイド「僕はラギーさんから、「最近レオナさんがノアくんと経済だとか政治について話し合ってんスよねぇ」と聞きました」
フロイド「あは、ジェイドコバンザメちゃんの真似上手~」
アズール「ノアさんは色々と不思議ですよねぇ」
『…………むぅ』
たこ焼きに飽きたので、カバンを開けお菓子を出す
フロイド「シャチちゃんそれなぁに~?」
『…………』
プイとそっぽを向く、とジェイドが厨房から戻ってきた。料理が終わったらしい
ジェイド「おや、可愛い稚魚が拗ねていますねぇ」