第2章 第1章 主人公side
リリア「うむ、こんなものじゃろう」
『すごく面白かった!特にね、あの…茨の魔女の話!』
リリア「くふふ、そうか。ならば近いうちに我が寮に遊びに来ると良い、歓迎しよう」
ケイト「えー、それならうちにもおいで。美味しいお菓子用意して待ってるからさ♪」
リリア「おや、用意するのはトレイの方じゃろう?」
『ありがと、けーくん、リーちゃん!今度ぜったい行くね!今日はじぇーどと遊ぶんだ!』
ケイト「へぇ、ジェイドくんとお友達なんだ~。じゃあそろそろ行った方がいいんじゃない?」
ケイトがスマホを見ながらそういう
ケイト「お菓子もどーぞ、これとこれとこれ…」
リリア「このアメも持っていくと良い」
僕のカバンいっぱいに、チョコやタルトやクッキーなんかをもらった
『今日はありがとうございました!またね!』
三人に手を振って、パタパタと教室を出た
リリア「そう言えばじゃが、ノアは行き方を知っておるのか?」
ケイト「あ……あの感じだと知らないんじゃ…」
カリム「まー、なんとかなるだろ!」
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『うー…ここ、どこぉ…?』
さっきから同じような廊下を歩いている
『うぅ…戻り方も分かんない……』
足が痛くなって、ペタンと座り込む
『かりむ……じゃみうぅ…』
ポタポタと涙が溢れてきた、ぐすぐすと泣いていると視界が少し暗くなった
?「どしたの~?稚魚ちゃん」
『……じぇーど?』
見上げるとジェイド?がいた
『うぐっ……じぇーどぉ…!』
ぎゅむと足に引っ付くと、ひょいと抱っこされた
?「なぁに?ジェイドに用あんのぉ~?」
『じぇーどとね、っ…遊ぶ、約束してっ…でもっ』
?「行き方分かんねーの?いいよぉ~、オレが連れてってあげる~」
そういうと、スマホをいじり、歩き出した
?「稚魚ちゃんはぁ、何でジェイドと遊ぶのぉ?」
『じぇーどが…えっと、ラウンジに来たら……会えるって言ったから』
?「そっかぁ~、会えると良いねぇ」
『じぇーどじゃないの…?』
?「あは、オレはじぇーどじゃないよ~」
そういいながら、鏡をくぐった