第2章 第1章 主人公side
リリア「案ずるでない、そんな些細な事誰も気にしておらんぞ」
ケイト「そーそー、たくさん食べてくれるし可愛いし全然オーケー!」
『僕も何かお返しするっ!えっと……』
キョロキョロと辺りを見回す
『…このキャンディ使うね!』
キャンディを5,6粒ほど取り、手のひらにのせる
『……サラガドゥーラ・メチカブーラ・ビビディ・バビディ・ブー!!』
魔法を唱えるとキャンディがキラキラと光り、色とりどりの2束の花束に変わる
『はいっ!けーくんとリーちゃんに!』
ケイト「うわっ!めっちゃ綺麗!皆で写メ撮ろ!」
リリア「ふむ、良い出来栄えじゃ。寮に飾るとしよう」
皆でギュッと集まって、写真を撮った。マジカメ?って言うのにのせるらしい
カリム「どこで覚えたんだ?」
『んー…分かんない、けど知ってる』
金色のキャンディにさっきの魔法をかけると、金色の指輪が出来た
『これは、カリムに!』
カリム「ありがとな!綺麗な指輪だ……大事にするよ」
リリア「先程の魔法じゃが、かの昔におった魔法使いの魔法じゃの」
ケイト「てことは、古代呪文語辺りに該当する感じね」
リリア「うむ、かつて存在し、ある灰被りの少女の灰をその魔法で払い意中の王子と結ばれる手伝いをしたと言う魔法使いじゃ」
カリム「すげーな、魔法の効果は変形魔法か?」
リリア「いや、変形と言うのかもしれんがちと違うの。この魔法は魔法をかけた対象を別物に変える、つまり形を変えるだけでは無いのじゃ」
ケイト「うへぇ…けーくんギブ!難しい話は嫌い!」
カリム「オレも!頭痛くなってきたぜ……」
『リーちゃん、すごい!僕、もっと知りたい!』
リリア「おや、勉強熱心じゃのう。ふむ、他に教えられる事はなんじゃろう」
リリアは顎に手を当てて、考える
『あのね、僕歴史の勉強が苦手なの…』
リリア「魔法史のことじゃの、任せるが良い。この天才美少年リリアちゃんが教えてやろうぞ」
『わぁーい!ありがとう、リーちゃん!』
リリア「では、始めるぞ。まず最初にじゃが…」
リリアがペンを一振りすると、道具や国、人々の像が浮かび上がった