第2章 第1章 主人公side
グラウンドに箒を持って、ぽーっと座っている。因みにいい忘れてたけど、ブカブカの服は白黒のお兄さんに直してもらった
『すごいかっこいい…』
貴族とか、王子様とかが着るお坊っちゃんみたいな服。シャツにベストにサスペンダーのついた短パン、ピッタリでかっこいい
カリム「ノア~!待たせたな!」
ジェイド「お待たせしました、ノアさん」
『んーん!少ししか待ってないよ!』
すぐに立ち上がり、パタパタと駆け寄っていく
ジェイド「ノアさんは箒に乗りますよね?」
カリム「クルーウェルが話は回しとくって言ってたし、大丈夫だろ!」
ジェイド「では、少し失礼します」
ジェイドはそう言うと、ペンを振る。そうすると、僕の格好がジェイドと同じ運動着になった
『わぁぁ!じぇーどとお揃いだぁ!』
ジェイド「喜んでいただけたなら何よりです、似合ってますよ」
『えへへ、じぇーどありがとぉ!』
カリム「良かったなぁ!ノア」
バル「お前たち今日も存分に鍛えていくぞ!各自準備運動をしたら飛行術に入れ!」
なんだかムキムキの怖い人だ…見つからないようにジェイドの後ろに隠れる
ジェイド「ノアさん、準備運動をしましょうか」
『うんっ、カリムも一緒!』
両手でカリムとジェイドの片手をギュッと握る
カリム「じゃあまずは体を解さないとな」
三人で前屈をしたり開脚をしたりして体をほぐす
『うぅっ……いた、ぃ…』
ジェイド「大丈夫ですよ、ノアさん。とても柔らかいですね」
『じぇーどとカリムの方が柔らかいもんっ』
ジェイドもカリムも開脚では、脚が大きく開かれお腹がペタッとつくまで屈める
『僕は肘しかつかないもん……』
カリム「充分柔らかいって!落ち込むことねーよ」
ジェイド「そうですよ、毎日続ければ僕たちと同じようになりますよ」
『……がんばる』
カリムがギュッと抱き締めて、ジェイドが優しく頭を撫でてくれた
カリム「ホント、可愛いよなぁ!オレの兄弟そっくりだ」
ジェイド「未だかつてこんなに愛らしい稚魚は初めてです」