第6章 映画鑑賞はお静かに
「反省………?」
開かせた足首を両手で押さえつけながら、ポツリと呟けば。
「………そう!!はんせい、してるよ!時雨!」
希望を見出したように瞳を見開いて、嬉しそうに時雨は身を乗り出した。
安堵したように口元を緩ませて。
「………」
だけど。
「残念」
「え」
希望が打ち砕かれた時の、絶望感に怯える瞳のが好きだ。
嗜虐心を煽る、時雨の懇願するように揺れる表情が、好き。
「反省(それ)じゃない」
「きょーじゅ………」
「残念。不正解です、時雨」
「っ」
ひゅ、と。
時雨の喉が鳴く。
恐怖へと、再び瞳がひきつる。
「時雨」
名を呼べば。
時雨がビクン、と跳ねて、腰を引く。
だから、逃がさないってば。
捕まえた足首を掴む両手に力を入れて。
逃げ道を立つ。
「映画一緒に見ようって言ったのは、時雨だね?」
「………ッ」
「言ったよね?時雨」
「………った、ゆ、った、いいまし、た」
「うん」
だから、とにこりと微笑んで。
「ちゃんと見てて、映画」
「え」
ぎくり、と表情がこわばって。
時雨が反応するより早く。
先程からとろとろに蕩けた秘部へと顔を近づけた。
「………ぃ、や。きょーじゅ、やだ」
「ちゃんと見てて、映画」
一言だけそう、告げると。
ぐちゃぐちゃに溶けてふやけた突起の皮を舌先で剥がして。
指先で秘部を広げながら。
剥き出しにした突起へと舌先を、ねっとりと這わせた。
「ひぐ………っ」
ビクン、て。
身体が跳ねる。
反射的に逃げる腰を押さえつけて。
「や、だ………っ」
舌先で執拗に、丁寧に、舐め上げ吸い付き、転がし。
「そ…ッッ、れぇ!!やぁああっ、な、の、にぃッッ!!」
口に含んだままに、突起の裏側を刺激するよう下から丁寧に舐め上げる。
「ぃぁああ!!ぁあっん、やめっ!!やだやだやだぁ!!」
「暴れすぎ、時雨」
「息………っ、やぁ!!」
ビクン、ビクン。
て。
先程から時雨の痙攣が止まらなくて。
限界が近いことも、知ってる。
だけど。
まだ駄目。
もっと乱れて。
もっともっと啼いて。
ねぇ。
時雨?