第7章 暗殺者の上手な別れ方【中編】
「足りないの、きょーじゅ」
その涙は、甘く啼いてくれた証?
それとも恐怖に支配された涙?
あーでももうなんか、
どーでもいいや。
「時雨」
ぐったりとベッドに身体を投げ出す時雨を抱き起こして。
足の上に、座らせる。
反動でさらに奥へと突き刺さる俺自身に、時雨がさらに甘く、啼いた。
「子宮、降りてきてるね。辛い?」
下からトントン、て。
子宮を押し上げるたびにビクビク震える、時雨の身体。
それでも。
首にしがみつきながら首を横に振る。
「そう」
なら。
時雨が望むなら。
いいよ。
壊してあげる。