第6章 映画鑑賞はお静かに
「ひぁ!?や、うそ………、ゆ、び」
映画を一時停止、したままに。
なかへと指先を挿入して。
片手は上の突起を、くるくると擦った。
「先程から、イきたくて仕方ないんでしょう?これなら存分に声出していいから、いいですよ、イって」
「やだ!!やだやだやだやだっ、待ってきょーじゅ!!ゆび、はや、ぃいい!!」
俯きながら取れちゃいそうなくらいに首を振って。
腕を引き剥がそうと時雨が両腕に爪を立てる。
こんな痛み、手を緩める材料にすらなりやしないのに。
ぐい、と。
さらに足を開かせて、時雨が息を飲んだのを視界に収め。
今度は両方の指先をなかへと挿入れて、奥と、浅いところ。
同時に突き上げれば。
「や、っぁあああ!!だめ!!だめだめだめぇ!!」
かわいらしく泣き叫びながら。
時雨はあっけなく果てた。
「気持ち良かったですか?」
ぐったりと全体重を預ける時雨へと笑顔をむけて。
リモコンへと手を伸ばす。
「これでまた、頑張れますよね?」
ピ、と。
再生を押せば。
時雨の顔から血の気が引く音が聞こえてきた。
だけどそんなものは気付かないフリをして。
また視線を、画面へと戻す。
もちろん指先は、また突起を攻め立てながら、だ。
「っ」
ビクン、と震える時雨の小さな身体。
イったあとの敏感な体はもちろん知ってる。
知ってるからこそ、虐めたくて仕方ない。
「ん、んぅ………っ、ふ、っく」
それでも健気に口元を押さえる時雨に沸いてくるのはどうしようも無い嗜虐心。
もっと乱れて。
鳴いて。
溶けて。
俺なしじゃ、いられないくらいに。
溺れて落ちて。
他の男なんか、見る隙なんてなくなるくらい。
俺で時雨を満たして。
俺だけで。