第6章 映画鑑賞はお静かに
「!!!!」
聞こえてきた声に。
絶句。
え。
今………。
「あたりまえでしょう?時雨は寝ていればこんなことされて許すんですか?」
ゴロン、て教授が仰向けに、なって。
驚いて見下ろした教授と視線がかち合う。
だけど。
驚いて目を見開くあたしのそれとは違い、教授は睨むように、あたしを見上げてる。
「な、何………」
「返事は?時雨」
返事。
返事?
え。
頭、パニックで答えが出てこない。
返事。
何の?
「教えたでしょう?」
「え、と?」
待って。
怒られるの、あたし?
「仕方ないですね」
よいしょ、と。
起き上がった教授は、先程と同じくソファーの上、あたしを後ろから抱きしめて。
違うのは。
ソファーに座り左足を立てた教授の膝へとあたしの左足を、かけて。下ろした右足は開かされたまま、やっぱり教授の右膝へとかけられている。
「きょ、じゅ?」
恐る恐る、教授を見上げれば。
「『いい』と自分から言いましたよね?時雨」
にこりと、悪魔な笑顔が降ってきた。
「映画が終わるまであと30分くらいでしょうか?返事、聞かせてくださいね?」
「え」
「一緒にみましょうか、映画」
にこりと教授がおそろしく美しく、笑って。
教授の両手が。
直接下着の中。
あたしの1番弱いところを。
一気に攻め立てた。