第6章 映画鑑賞はお静かに
「っ」
お腹に回された手が。
指先が。
映画の戦闘シーンに合わせて力が入る。
度に。
胸を掠めていく。
足元に回された手が。指先が。
秘部に。
触れていく。
やばい、と思って足を崩そうとしても。
現在手に汗握る、格闘シーン。
教授の腕にも力が入り、現在すっぽり、教授の腕の中。
「教授、教授」
それでもなんとか教授を呼んで。
「ちょっと苦しい」
それだけ告げれば。
「ああ、すみません」
と、離してくれた。
服を直して、今度は足を床に付けて、きちんとソファーへと座る。
するとまた、お腹に教授の左手が巻き付いた。
「もっとこっち」
引き寄せられて。
甘えるように頸に唇を寄せる教授がなんだかかわいくて。
頭だけ教授へと擦り寄った。
教授の指先が頭へと回されて、頭のてっぺんにキスが、落とされた。
ああなんか、こんなふうにイチャイチャするの久しぶりだなー、と下から教授を見上げれば。
教授はさっきからずっと真剣に映画に見入ってる。
少しだけ不機嫌に小さくため息ついて。
教授に全体重を、預けた。
必然的にあたしの足が床から離れる。
のと。
教授の指先がスカートの上から秘部をトントン、て叩くのが、ほぼ同時で。
びく、と反射的に体が跳ねた。