• テキストサイズ

暗殺者の愛で方壊し方

第4章 暗殺者は三度(みたび)哭く




「…………っ」


なんで。
いつもならここで、教授からキスしてくれるし。
触ってくれるはずなのに。
なんで…?
なんでそんな無表情なの?
怒ってる?
あたしに、興味なくなった?
雨音がいた時はあんなにたくさんキスしてくれたし、甘やかしてくれたのに。
帰った途端そっけなくなった。
お皿洗いなんて始めちゃうし。
仕事、なんて言って部屋篭っちゃうし。
なんで?



なんで全然表情すら変わらないの…?




泣きそうになる気持ちを抑えて。
いつも教授がするように首へと顔を埋めて、舐めて、肌を食んで、吸い付いた。
教授がいつも簡単につけていく真っ赤な華も、必死でやってるのにやっと薄っすら付くくらいで。
何度も何度も、首へと吸い付いた。


「時雨、くすぐったい…」

「黙って教授」


やっと笑うように口を開いてくれたことが嬉しくて。
教授のネクタイを外し、ボタンを外していく。
見慣れてるはずの、程よく鍛えられた逞しい体が晒された。

「…………っ」


恥ずかしがってる場合じゃないよ、時雨。
意を決して目を閉じて。
首から鎖骨、胸元へと舌を這わせた。
教授にされて、気持ちいいこと。
胸へと舌を伸ばして、先端のまわりを舐めるように舌を這わせた後に、先端へと吸い付いた。






「…………っ、時雨」




たしかに今、びくん、て反応したはずなのに。



次の瞬間。
教授に身体を持ち上げられて下へと、降ろされた。


/ 90ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp