第1章 壊してあげる
「きょーじゅ!!きょーじゅごめんなさいッッ、ごめんなさいっ」
「悪いことでもしました?時雨」
「ぅ、ぅぅぅうッッ」
「唸らない」
「ぅええ━━━━っんんッッ」
「泣かない」
「きょーじゅ!ぶるぶるもうやだ。ごめんなさいッッ、許してよぉっ!!お願いっ」
止まらない。
ずっとさっきから。
一定のリズムで。
間隔で。
何度達しても。
果てても。
全然止まらず震え続ける。
「雨音!!雨音が着けたの!!ごめんなさいッッ、だからもぉ……っ」
ス、と。
胸の先端に当てられていたふたつのローターが、教授の両手と共に離れていく。
「きょーじゅ!」
にこりと微笑む教授に、合わせて笑顔を作った。
だけど。
「知ってますよ、そんなことは」
「え」
笑顔で続ける教授の言葉に、出来損ないの笑顔がひきつっていく。
「時雨が守るのは雨音くんくらいでしょう?大方悪いのは時雨でしょうけど」
「な、なんで……」
「時雨がなかなか言わないから」
「え」
「隠し事するからです。言ったでしょう?早く眠りたいんですよ。……疲れてんだよこっちは。だから、お仕置きです、時雨」
「へっ………?」
「では時雨。存分にイきまくって下さい」
笑顔であたしの上から退いた笑顔の教授の手には、ローターよりもおっきく震えるぶきみなもの。
「き、きょ、じゅ。そんなもんさっきからどっから……」
「寝室にもソファーの下にも。時雨を苛める準備は怠りませんよ」
怠っても誰も文句言わないよ。
絶対。
「さ、苛められる準備はいいですか?」
「━━━━!!良くない!!良くないです!!」
「そうですか、では」
ウィィィン
て。
不気味な音を立てて震え出す機械。
「聞いてた?良くないってば!!━━━ッッ!?っぁああああ!!やぁあああッッ、そ、れ……ッッ、むりぃっ、んああッッぁ、ぁ、ぁあッッ」
自由になった両手を隠すように秘部へと伸ばせば。
簡単に片手でぐ、と押さえ込まれ。
ついでに片足を開かされた足の間。
それは容赦なく、あたしを追い込んだ。