第2章 暗殺者の上手な愛でかた壊しかた
いつもなら絶対言わないセリフ。
こんな素直に、言わない言葉。
溶かして溶かして、溺れさせて。
朦朧とした意識の中、言わせていた言葉。
なんでそんな顔で。
笑顔で。
「━━━━━━━ッッ」
「ひぅ〰️っ、っぁあああ………ッッ」
指先を下半身へと伸ばせば。
しっとりと濡れている。
だけどまだいつものように受け入れる準備すら出来ていないその場所へと。
指を一気に2本、沈めた。
「………苦しいですか?」
目をぎゅ、と閉じて。
短く息を吐き出して。
背中を反らし苦しさを逃がす時雨に、わざと問いかける。
だけど。
それでもぶんぶんと、首を振り続ける時雨。
「ぁあっ!!ぁ、や……っ、っぁあ」
無言で。
指を激しく早く、動かした。
反り返った体の、頂き。
つんと尖った胸の先端へと舌を這わす。
「ひぁぁあッッ、ぁ、ぁあっ!!」
ぎゅうう、と。
時雨の手が俺のハーフパンツを、握りしめた。
びくん、びくん、て。
なかも外も痙攣して。
限界が近いことを、知る。
だけど。
「〰️っぁあ?」
這わせていた舌を引っ込めて。
今度は歯を立てて、痛みを引き出す。
せつなそうに声をあげて。
時雨の視線が、こちらを見上げた。
「………どうしました?」
短く息を吐き出して、視線を反らす時雨。
止めていたなかへの刺激を、再開した。
「うぅ〰️、ぅあ、んん……っ」
何度目かわからない寸止めで、すでに時雨の体は限界を迎えている。
イきそうになれば痛みで絶頂を止められて。
先ほどから震えが止まらない。
ぴくぴくと、腰が。
体が跳ね上がる。
「………止めて欲しい?時雨」
「………っ」
また。
首を横に振る時雨。
体は限界を超えているのに。
熱で視界は焦点すら合わないのに。
頑なに。
時雨は俺を。
この、一方的な行為を受け入れる。
1度も先ほどから、拒否の言葉を投げ付けない。
一言も。
「………イって、時雨」
「ふぁっ!?あ、っぁあ!!ぁん……っ、っぁあああ!!」
時雨の弱点。
そこを執拗に撫で上げれば。
なかを収縮させて。
焦らされた体は一気に昇華へと登り詰める。
くたりと。
時雨の体はベッドへと沈んだ。