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【呪術廻戦】溺愛君主は甘やかしたい

第7章 灯火


「真白さんは手を出さないでください。
あなたが出る幕じゃない。
それにいくら廃ビルとは言えこんなところで電力を使ったら周りが停電する」
「はーい、困ったら呼んでね」



七海が扉を開けて中に入っていく。
私は中へは入らず、扉の外で待機。
万が一別の呪霊が居た時は私が対処しよう。
まぁ見たところ甘く見ても1級呪霊っぽいし、七海なら大丈夫かな。
例え相性が悪かったとしても負けることはないだろう。



「問題は悟の方だよなぁ……どうやったら大人しく諦めてくれるかな」



私のこと知らないのかな。
でも狙ってるのなら悟に彼女が居るかどうかぐらい聞くよね。
初めからフリーだなんて思わないよね。
聞いた上で私から悟を奪おうとしているのかな。



「お待たせしました」
「あ、お疲れ様!どうだった?」
「呆気ない幕引きでした。やはり真白さんが来るまでもない」
「あら、そう?」



若干髪が乱れてはいるが、それ以外は特に怪我をしている様子も疲れた様子もない。
本当に格下相手だったらしい。
ならばなぜこんな案件に私達が向かわされるのか。
人手が足りなかったのなら七海1人でも事足りた案件。
七海の言う通り、私が来る必要はなかっただろう。



「ここでは恐らく医療行為が行われていたのでしょう」
「え、病院じゃないよ?見た感じ
設備もあんまり良くなさそうだったし」
「はい。ちゃんとした病院ではなく、所謂闇医者ですね。
病院にかかれない者達への医療行為。
まぁ中を見る限り、それだけではなさそうでしたけど」
「そうなの?今回は見てすらないから分からないや」



全て七海に任せてしまった。
この流れだと、きっと報告書も七海が提出してくれるだろう。
なんだかサボってるみたいで申し訳ない気がしてしまう。



「呪霊は祓えたので、深くは追求されないでしょう。
追求するような案件でもないですし」
「そうよね」



大型案件ならばなぜ呪霊が発生してしまったのか、など更に細かい調査を求められる。
特級と名のつく呪霊ならば特に。
この前の人魚の仮想怨霊なんかが良い例だ。
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