第7章 灯火
「見た瞬間真白にピッタリだと思ったの。
パライバトルマリン、和名を電気石。
ダイヤモンドよりも希少であまり手に入らない石なんだって」
「色がね、悟の目の色と同じで好き」
「……それは全然考えてなかったけど、気に入ってくれたなら良かった」
もっと悟にくっつきたくて、背中を押し付けた。
あったかくて優しい身体はいつも私を包んでくれる。
安心して背中を預けているとお尻に違和感を感じた。
何かが当たっているような……。
「……悟」
「えへ。
だって真白と裸でくっ付いてるんだもん、そりゃ勃つじゃん?
興奮しちゃった」
語尾にハートが付きそうな程に、甘い声で言われた。
グリグリとお尻に押し付けられる自身はどんどん硬度を増していく。
「あのー、悟さん?今日はもう出来ませんよ……?」
「なんで敬語なの?そういうプレイ?」
「違う」
「2週間も真白と会えなかったんだから、たった1回ぐらいじゃ足りないに決まってんでしょ!
今日は寝かさないから」
「えっ、ちょ、悟!?下ろして!」
「やぁだ」
ザバンッと勢い良く湯船から立ち上がったと思ったら、そのまま私を抱き上げて浴室を出て行く。
タオルで簡単に水気を拭うとそのままベッドに放り投げられた。
柔らかいベッドが衝撃を吸収してくれるけど、それでもちょっと痛かった。
「今日は抱き潰す」
「無理!ムリムリ!明日も仕事ある」
「僕だってあるよ〜、でも欲求不満なままじゃ仕事したくないなぁ」
「そ、そんなこと言われても……」
「今日はね、最近買った子達を試したいんだ」
「へ?」
ウキウキとした表情でベッド下から何かを取り出した悟。
その手の中にはピンク色をした楕円形の形の物やら、男性器を模した形の物が握られている。
使ったことはないけど知ってる。
所謂、大人の玩具ってやつだ。
「やだ!そんな変なの使いたくない!」
「えぇー?真白絶対気に入ると思うよ。
気持ちぃよ?好きでしょ?気持ち良いこと」
「ちが、ンン」
否定しようとした口はすぐに塞がれてしまう。
まぁ割とお約束な流れ。
悟はいつもキスをきて黙らせようとする癖がある。
たまに場所を選ばずにしようとする時もあるから悪癖に近いと思っている。