第7章 灯火
悟とするキスが好き。
とにかく優しくて大事にしてくれているのが伝わって来るから、いつも心も身体も溶かされてしまう。
「ね、良いでしょ?」
耳元で囁く低い声。
いつも皆の前で見せている時とは違う、甘さと温度を含んだ声に私は弱い。
「真白のこと抱きたい」
「や……そこで喋んない、で」
声が、息が耳を擽り、なんだか腰の辺りがゾワゾワする。
「ふぅん……耳弱いんだ」
「ひゃ、やぁ、舐めないで」
「やだね、こんなにビクビクして可愛い反応してんのに。
気持ちぃ?」
ピチュピチュと水音が直接耳の奥に届く。
悟の濡れた舌が耳の輪郭をなぞり、甘い水音を奏でる。
「それやだぁ……」
「うん?やだじゃなくて気持ち良いんでしょ?
腰動いてるもん。
そんじゃ、コレ使ってみよ〜」
「ひゃあッ……やぁ、なに!?」
ピンク色をした楕円形の玩具を胸の突起に当てている。
ヴヴヴと小さな振動をし続けている。
「気持ちぃよね?
手じゃ絶対出来ない細かい振動、真白は好き?」
「ひゃ、んんんっ、やだぁ、ゾワゾワする……っんん」
「怖い?」
「んっ、ふ、んんっ、悟……さとる、チューして」
「可愛い、真白はキス好きだよね」
チュッと音を立てて唇が重なる。
熱くなった舌を絡めれば、また腰がゾクゾクする。
悟の唇は薄いのに柔らかい。
長い舌が私の弱いところを的確に刺激する。
「ん、涎垂れちゃったね。脚、開いて」
頭がボーッとして飲み込みきれなかった唾液が口の端を伝う。
それを親指で拭き取ると、また悟が低く囁いた。
快楽で思考の鈍った身体はよく言うことを聞く。
悟の言葉通りに少し脚を広げると、その間に腕を滑り込ませた悟。
「ひゃうっ、ぅ、んんっ」
「脚閉じないで。ちゃんとイイトコ当ててあげれないでしょ」
ぷっくりと熟れた蕾に、さっきまで胸に当てていた楕円形の玩具を宛てがう。
細かく強い振動が直に蕾に当たり、あまりの強さに脚に力が入った。
「あっ、やだそれ、やぁっ、んんっ、ふ……」
腰が、脚がガクガクする。
頭の奥で段々と光が瞬くような刺激。
震える脚の速さが、絶頂の近さを物語る。