第6章 トナリ
「やっ、あん、も……だめ、イッちゃ、うっ」
「ダメ、もう少しだけ我慢して、真白。
一緒にイキたい」
「ふぇ、がまん?」
「ン、そう。いい子の真白なら出来るよね?」
「やぁ、できな、いっ、イキたい、イキたい悟」
「仕方ないなぁ、僕もそろそろだから一緒にイこうね。
真白、出すよ」
「んっ、んんっ、きて、悟、さと……ッッ」
「っく、はぁ……」
身体をビクビクと大きく震わせ、果てた。
ナカはキュウキゥウと私の指を締め付けている。
いつもこんな感じなのかな。
なんか恥ずかしい。
「真白エロ過ぎ。帰ったら速攻で抱くから準備しといて」
「へ!?」
「明日逃がさないから」
「ん。分かった。気をつけて帰って来てね」
「うん、ありがと。真白もう眠い?」
「うん、身体がフワフワする」
「ふっ、おやすみ」
「おやすみなさい、悟」
乱れた服を直すこともなく、そのまま寝落ちしてしまった。
起きたら指がガビガビしていたのは内緒の話。
ちゃんと洗ってから寝れば良かったと後悔するまで、あと少し……。
*****
「んーっ……喉痛い」
朝目が覚めると、喉がイガイガして痛かった。
昨日声抑える為に喉に変な力入れたからかな。
少し重たい身体を起こせば、指先に違和感。
昨日使った指がガビガビと、自分の愛液が乾いていた。
恥ずかしい気持ちを堪えながら洗面所で手を丁寧に洗う。
ついでにシャワーを浴びて身支度を整えた。
「今日は任務の予定入ってないし、仕事着じゃなくてもいっか。
あ、でも動くかもしれないから念の為いつものにしとこ」
今日も1年生の稽古をつけるかもしれない。
念の為動きやすい、いつもの黒スーツに着替える。
少し早いけど教室に行こうとドアノブに手を掛けた瞬間、いきなりドアが開いた。
ゴンッという派手な音は私の額にドアが当たった音。
突然過ぎて避けられなかった。
「ったい……」
あまりの痛みにその場に蹲った。
なんでノックも無しにドアが開くのよ。
なんで避けられないの、私の馬鹿。
痛む額を押さえながらドアを開けた張本人を見上げる。
「や。ごめん、大丈夫?」
「痛い!馬鹿!」
「ほんとだ、タンコブ出来てる。
これは今日は休んだ方が良いね」