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【呪術廻戦】溺愛君主は甘やかしたい

第4章 告白


『ごめん、真白』
『なんで謝るの?悟は悪くないよ。私が弱かったから』
『違う、そうじゃなくて。
背中の傷跡、一生消えないんだ』
『……うん、知ってるよ。でも悟が悪い訳じゃないの、気にしないで』



気にしない訳がない。
数々の惨い死体を見ている硝子も顔を歪めるぐらいの傷跡だ。
まぁ友達だからってのもあるんだろうけど。



『……傷つけた責任は僕がとるよ。今日から僕の恋人ね』
『は?』
『だから迷惑とか関係なく僕を頼って』



細くなった身体を抱きしめ、顔を胸元に埋めさせる。
これなら顔が見えないし遠慮することはない。



『っ、う、ふぅ……悟、ごめ、ごめんっ』



髪を撫で、震える身体を抱きしめる。
この傷は僕が一生を掛けて償う。
二度と傷つけないように僕が守り抜く。
だからずっと僕の傍に居てよ。




*****



シャワーを浴び、湯船に浸かりながらふと昔のことを思い出していた。
そういえば目を覚ました時はまだ反転術式が使えなくなってるなんて知らなかったんだよね。



「ちょっと長湯しちゃったなぁ……」



呪力の流れで暗くても別に苦はないけど、ついいつもの癖でパチッと電気をつけてしまった。



「あ、やべ」



今は僕だけじゃなかった。
僕サイズの大きいベッドの端で小さく眠る真白。
その腕の中には僕の服を抱いていている。



「可愛過ぎかよ」



数枚の僕の服を抱いている。
普段寝ない真白が電気をつけても起きない程に熟睡だ。
僕の服でこれだけ寝れるなんて。
顔にかかる髪を避けてあげると擽ったそうにその身を動かした。
可愛い。起きたら抱き潰す。



きちんと空いた僕のスペースに寝転がり、真白を後ろから抱き締める。
すっぽりと僕の腕の中に収まる。
うん、しっくり来る。
でもやっぱり正面から抱き締めたいなぁ。
寝顔みたい。



「可愛いけどこれは邪魔だから没収ね」
「んんぅ……や」



真白の中の服を奪おうとすると低く唸り、更に中へと隠す。
天使かよ、クソ可愛い。
無理矢理引き抜こうと少し力を込めれば、指にピリピリと静電気ぐらいの微弱な電流が流れる。
真白の呪力は自然と電流に変換されてしまう。
寝ている時、怒った時が、1番制御が難しいんだ。
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