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【呪術廻戦】溺愛君主は甘やかしたい

第3章 契り


「まーね。ま、治るっしょ。てか僕が全力で治す方法探すし」
「何よ、珍しくマトモなこと言うじゃない。彼氏みたい」
「彼氏だよ」
「認めない」
「はいはい。
真白そういえば任務続きで寝てないでしょ?
僕もう仕事本当にないから寝る?添い寝してあげるよ」
「良い。昨日寝れたから」
「は!?1人で?」
「……うん」



本当は七海とだけど。
疚しいことがあった訳じゃないけど、なんか面倒そうだし。



「はい、ウッソー。絶対七海と寝たでしょ!
真白が1人で寝れる訳ないもん」
「……」
「でもあの堅物の七海が真白と寝るなんてねぇ……あとでマジビンタ」
「私が無理矢理頼んだことだから七海を責めないで」
「やっぱり七海と寝たんだ」
「……ごめん」
「今の真白に怒っても意味ないから、記憶戻った真白にちゃんと怒るよ。だから気にしないで」



クシャクシャと髪を撫でる手は思いの外優しく、心地が良い。



「1日だけじゃ完全には疲れとれないでしょ。おいで」
「……今だけだから」
「うん、良いよ」



ベッドに連れられ、その柔らかさに身を沈める。
ふかふか。
身体を包み込んでくれるみたいだ。
五条が伸ばしてくれた腕に頭を乗せ、目を瞑る。
トントンと一定のリズムで叩かれる背中。
心地良い眠気に包まれていく。



「おやすみ、真白」




*****




僕の腕の中で穏やかな寝息を立てて眠る真白。
綺麗な黒髪はその白い肌を引き立てていて、贔屓目で見なくても美人だ。
そして強い。
誰がなんと言おうと僕に次ぐ実力を持っている。
そんな真白が、呪いを受けて帰って来るなんて思いもしなかった。



「……僕のこと忘れないようにその身体に刻みつけてやろうか」



僕のモノだっていう印を。
身体中余すことなく。
二度と傷つけたくないから、僕の傍に置いていたのに。
なんの為に純粋だった真白を丸め込んで、付き合うところまで強引に持ち込んだのか。



「早く目を覚ませよ」
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