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【呪術廻戦】溺愛君主は甘やかしたい

第2章 過ち


「ん……」


朝スッキリと起きることが出来た。
隣を見ればまだスヤスヤと穏やかな寝息を立てて眠る七海。
寝ている時は流石に険しい顔してないのね。
あ、悟と居る時だけか。



ベッドから降り、スマホを確認すると夜中に数件悟からメッセージが入っていた。
一言返事を返すと、すぐに既読がつき、電話が鳴る。
ナナミンを起こさないように静かに部屋を出ると、応答ボタンを押した。



「おはよー、よく眠れたみたいだね」
「うん。大分スッキリしたよ」
「任務どう?進んでる?」
「まだ何も。昨日は寝不足で調査出来なくて」
「ぷっ、朝まで爆睡とかいくつだよ、お前」



いつもより大きな声で笑われる。
誰のせいだと思っているのやら……。



「ねぇ、悟」
「……暗いね、やなことでもあった?」
「この任務が終わったら大事な話があるの」
「あ?」
「凄く大事な話。だから予定空けておいてね」
「じゃあ僕の予定が詰まらない内に任務終わらせて帰って来てねー」



そう、一方的に電話を切られる。
そろそろちゃんと整理しなきゃだよね。
この誰も幸せにしない、不毛な付き合い方を。
悟を解放してあげなきゃいけない。



電話越しの悟が不機嫌だったのにも気付けず、私の話をしてしまったことを後悔するのは、まだ先の話。




*****



「おはようございます」
「あ、おはよ。ナナミン。
ごめんね、起こしちゃったかな?」
「いえ。それよりも良く眠れました?」
「うん、バッチリ。問題なし」



スーツに着替えたナナミンが椅子に座ってスマホを操作していた。
いつの間に起きて、身支度まで整えたのだろうか。
多分そんなに電話は時間経ってない筈……恐ろしく支度が早い。



「支度が終わったら早速調査に行きましょうか。
辻咲さん朝食は何が良いですか?」
「あ、私朝は食べないからナナミン好きにして良いよ」
「それはいけません。
朝食を摂らないと頭も身体も働きませんよ。
少なくとも私と居る内は食べて貰います」
「……はい」



手早くいつもの黒いスーツに着替える。
スーツは動きにくいけど、場所を選ばないから便利だ。
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