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【呪術廻戦】溺愛君主は甘やかしたい

第7章 灯火


「最近セックスしたのいつ?」
「セッ……!?」
「ごめん、言い辛いだろうけど大事なことなんだ」
「き、昨日……」
「避妊してる?」



硝子の言葉にどんどん顔が赤くなっていくのが分かる。
恥ずかしくて小さく首を横に振るのが精一杯だった。
その質問、まるで私が……。



「真白、あんた妊娠してるかも」
「へ?え、でも、エッチしてからすぐには、その……」
「うん、大体着床までには1週間はかかる。
多分その前にシた時じゃないかな。
相手悟だしちょっと常識外れてても有り得る。
一応念の為詳しい検査したいから、服脱いで横になってくれる?」
「う、うん……」



ズボンと下着を脱いでベッドに寝転がる。
脚を立てて寝転がり、掛け布団を硝子が膝に掛けてくれる。
外気に晒される蜜口。
いくら同性と言えども恥ずかしくて堪らない。
ひんやりとした器具が宛てがわれ、中に何かが入って来る。



「んっ……」



急に訪れた異物感に思わず声が漏れてしまった。
恥ずかしい。
ただの検査なのに。



「はい、終わり。お疲れ様」
「ありがとう、硝子」


検査はすぐに終わり、すぐに服を着た。
その間硝子は後ろを向いていてくれた。



「……真白、おめでとう」
「へ?あ、じゃあ……」
「うん。妊娠してるよ、今は5週目ってところかな」
「5週……」
「まだ本当の初期で気付きづらいけど、ちゃんと居るよ。
これエコー写真ね」



硝子の手の中にあるモノクロ写真。
私と悟の赤ちゃんの写真。
まだまだ小さくてよく分からないけど、ちゃんと居るんだ。
そう自覚すると、心無しか下腹部が暖かい気がして来た。



「赤ちゃん……」
「悟には自分から伝える?言いづらいなら私から伝えようか?」
「ううん、私から言える」
「偉いな。
初めての体験で不安だろうけどいつでも私や悟を頼りな。力になるから」
「ありがとう!」



そう言って硝子は帰って行った。
赤ちゃんかぁ……。
全然想像してなかったけど、悟の赤ちゃんがお腹に居るって考えただけでさっきまでの怠さが吹き飛んだようだ。



「うぅ……はきそ……」



のは嘘だった。
一瞬気が紛れただけ。
それでも幸せな体調不良だなぁ。
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