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【呪術廻戦】溺愛君主は甘やかしたい

第1章 もう1人の最強


帳のおりた場所に着くと、そこには伊地知くんが電話を片手にウロウロと歩いていた。
その動きは忙しなく切羽詰まっているようにも見える。



「伊地知さん!?」
「あぁ、虎杖くん。伏黒くん、釘崎さんに辻咲さん。
こんにちは、皆さんお揃いでお出かけですか?
って辻咲さん!?」
「うん、そうよ。どうしたの?」
「実は今辻咲さんと五条さんに連絡したところで」
「任務?」
「は、はい」
「ごめん、私スマホ壊れてるからずっと電源入ってないと思う」
「はい、そうでした。
五条さんは何回コールしても出てくれなくて、今回は手空きの術師が居なくて……」



口早に説明する伊地知くん。
多分誰とも連絡がつかなくて焦っていたんだろうな。
悟はきっと拗ねてて無視してると思うし。



「はぁ……状況は?」
「中に呪霊が居ます。1級1体と、2級が2体。
今は2級呪術師の方が任務にあたっていますが、それも……」
「なるほどね。
3人共覚悟出来てるなら一緒に行く?
怪我はさせないから」



3人を後ろに、帳の中へ入って行く。
中に入った瞬間に濃く漂う呪い。
1級なら私が出るまでもないんだけど、他の呪術師の到着待ってる間に被害拡大しました、なんて笑えないからね。



「……居た」



3体纏まってるなんて好都合。
私の術式で一掃する。



「皆、私の後ろから出ないで。
あと出来るだけ離れないで、巻き込まない自信ないから」



私の術式は呪力を電気に変えて解き放つ。
所謂放電。
場所を考えなければ被害が逆に大きくなってしまうのだ。



「……変換呪法、ビリビリ。放電(ディスチャージ)」



変換した電撃を呪霊目掛けて一直線に放つ。
地面を抉りながら進み行くそれはビカビカと目の奥が痛くなるような光を放つ。
しまった、サングラス忘れた。
あと3人に目を瞑るように言うのも忘れた。
ゴメン。




「私残党居ないか確認して来るから、ここで待ってて。
術師見つけたら呼び止めといてね」



中を見回り、残党の有無を確認する。
まぁあれだけの電力を放てば、大抵は焼け焦げてるんだけどね。
あれ以上出力すると街の電気がショートするし。
なんだかんだ言って調整が難しい術式だ。
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