第14章 エンプティ【サンズ】
サンズはPLAYERから背を向けて、
手を引いた。
後ろ姿だけでは、彼の思惑が読めない。
軽く握られた手。
サンズは手袋を付けている。
薄い布の感触しか伝わらなかった。
サンズはPLAYERの手を引いて、
グリルビーズに向かった。
後から来たPLAYERが、ドアを閉める。
外の冷たい空気が塞がる。
一気に暖かくなった。
サンズとPLAYERは、
カウンターに向かった。
足跡が濡れている。
PLAYERは床で滑らないよう注意した。
「やあ、サンズ」
「あっ、PLAYERもいる!」
「PLAYER~~~~~」
ぞろぞろとモンスターが集まってきた。
サンズに続いて、PLAYERも座る・・・
前に、イスを触って
ブーブークッションが
仕掛けられていないか確認した。