第14章 エンプティ【サンズ】
PLAYERはそれ以上続けなかった。
サンズは気が進まないようだが、
確かに彼の言う通り、頼めば
何でもしてくれた。躊躇いも無い。
だが実際のサンズは
PLAYERに心を開いていない。
PLAYERはこれまでの時間軸で
サンズの不信を買い過ぎた。
情が付いて来ないなら何をしても
空しいだけだ。
PLAYERは当たり前の事に気付いた。
信用を勝ち取るには
途方も無い労力が要る。
PLAYERから働き続けなければ、
サンズも動かない。
サンズとの精神的な進展は一生ない。
サンズとPLAYERは、
長い時間を掛ける必要があるようだ。