第14章 エンプティ【サンズ】
星と星を線で繋げれば、星座になる。
今見ている星は偽物だから、
全て偽物の星座だ。
PLAYERは点と点を自由に繋げて
色んな物を思い描いた。
サンズに見える星の並びを見つけた。
PLAYERはそれを「サンズ座」と
呼ぶ事にした。
彼にも教えてあげた。
サンズは腹をポリポリ掻いている。
「オイラにはバーガーに見えるけど」
サンズのソウルが唸った。
今、考えている事を連想したようだ。
星にサンズを重ねた時と同じだ。
PLAYERはその時、
サンズの事を考えていた。
PLAYERは、今の思いを口にした。
「・・・。はいはい」
サンズは目を瞑った。
PLAYERは星を見上げたまま、
ポケットを探り、
モンスターあめをサンズに握らせた。
少しは空腹が紛れるだろうか。