第13章 くどかれる【フラウィ】
然程古くないフラウィの話を思い出す。
皆と仲良くしようと努力してみた事。
始めは面白かった事。
繰り返される内に、退屈になった事。
選択を変えて、反応を見た事。
答えが分かったら、それきりだった事。
興味本意でモンスターを殺してみた事。
『本当はこんな事したくないけど、
結末を知らなきゃいけないから
殺すだけだ』
言い訳をした事。
なんて愚かな言い訳。
フラウィの皮肉めいた笑みが
脳裏に浮かぶ。
その愚かさは自分にも
反映される事に、
PLAYERは気付いていた。
初回は聞き流していた
フラウィのセリフが、
今でも耳の後ろで囁く。
PLAYERは、認めた。
彼は同類だ。