第13章 くどかれる【フラウィ】
立ち塞がるトリエル。
此方に両手を広げるパピルス。
子供を庇うアンダイン。
立ち向かうメタトン。
冷酷な目のサンズ。
彼らの言葉を幾度となく耳にしても、
PLAYERは何も感じなくなった。
モンスターを殺すほどに、
心の痛みが薄れる。
繰り返されるセリフに、
PLAYERは飽き飽きしていた。
リセットする度、
同じセリフをスキップした。
眉一つ動かさず、
チリになっていくモンスターを
見送った。
地底を滅ぼし、リセットして、
また戻る。
暗闇に、金色の花が咲いていた。
花はPLAYERを見つけると、
力なく笑った。
「やあ。待ってたよ、ボクの友達」