• テキストサイズ

Dusty knife【アンテ】

第13章 くどかれる【フラウィ】




 立ち塞がるトリエル。
 此方に両手を広げるパピルス。
 子供を庇うアンダイン。
 立ち向かうメタトン。
 冷酷な目のサンズ。


 彼らの言葉を幾度となく耳にしても、
 PLAYERは何も感じなくなった。
 

 モンスターを殺すほどに、
 心の痛みが薄れる。


 繰り返されるセリフに、
 PLAYERは飽き飽きしていた。


 リセットする度、
 同じセリフをスキップした。


 眉一つ動かさず、
 チリになっていくモンスターを
 見送った。


 地底を滅ぼし、リセットして、
 また戻る。


 暗闇に、金色の花が咲いていた。
 花はPLAYERを見つけると、
 力なく笑った。


「やあ。待ってたよ、ボクの友達」
/ 54ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp