第12章 くどく【サンズ】
「アンタは誰彼構わず
モンスターを口説いていないか?」
PLAYERはウソをついた。
「・・・」
サンズの眼窩から光が消えた。
「オイオイ、ウソを
言っちゃいけないな」
サンズに嘘は通用しないようだ。
「ウソはウソでも、
もっと面白いウソが
つけるようになりやがれ」
サンズは吐き捨てるように言った。
そのまま、PLAYERの前から消え去った。
リセットボタンを押した。
そして物語を最初からやり直した。
トリエルとパピルスと
アンダインとアルフィーと、
チビカビとツンデレひこうき
その他モンスターを口説く事を止め、
デートを諦めた。
サンズを口説いた。
サンズはニマニマと
猫のように笑っている。
が・・・。
あなたを見て、
サンズはつまらなそうに
笑みを引っ込めた。
「めんどくさそうなツラして。
オイラのジョークは気に入らない?」
「分かったよ、
この前の続きから話してやる」