第10章 くどかれる【パピルス】
「オレさまとともだちになったきさまは、
ゼッタイこうおもうようになった・・・」
「『パピルスさまほど、
じぶんをしんけんにおもってくれる
ひとは、ほかにいるのだろうか?』
と・・・。
オレさま、ひとじゃなくて
スケルトンだけどね!」
「きさまはずっと
なやんでいただろう・・・。
かわいそうなきさまに、
こたえをあげよう」
「オレさまほど、しんけんなやつは
『いない』!!ってね!!
だんげんするよ」
「だって、
オレさまは、これでもかってくらい
しんけんになやんだからね」
「オレさまのなやみをきいてくれ」
「きさまとあそぶじかんはたのしい。
でもそのぶん、きさまがいなくなると
さみしくなってしまう。
きさまとのじかんが、たりないせいだ」
「オレさまはきさまがいないあいだ、
パスタをゆでているときも
アンダインときんトレしているときも
1にち中、きさまのことを
かんがえてるよ」
「でも、きさまにとって、オレさまは
たくさんいるおともだちの
ひとりにすぎない」
「どうすればもっと
きさまのちかくにいれるかな」
「オレさまはずっと、そんなことばかり
かんがえているのだ。
つまりオレさまは、きさまのことを、
それだけ・・・」
パピルスはあかくなった。