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相澤消太は不健全に恋をする

第16章 祭りに敵(ヴィラン)は潜む


しばらく走って、だいぶ遠くに来た。

「…はあ、…はあ、…どうしよう、逃げてきちゃった…」



『これが終わったら話がある。大事な話だ』



大事な…話…



きっと私の個性の話だ


私…どうしたらいいんだろう。


先生はきっと、
どんな理由があっても私の事きっと嫌悪する

今まで記憶を改ざんして
何食わぬ顔をして生徒として近くにいたんだもの



やだ…私まだ…
あなたに嫌われたくない



それに
あなたと対等になってない
















「「「ッッガシャン!!!!」」」
相澤先生の事を考えていると、背後から大きな音がした。



「……?」


何の音?、何かが落ちた…ぶつかったような音。

こんな静かな場所で、物騒な音。





「そういえば先生、お茶子ちゃんと梅雨ちゃんがいないって言ってた」

音のした方を向き、
そこにあった防災倉庫のドアが開いていることに気付いた。


誰かいるのかな。
そう思いドアに手をかけた




「…すみませーん、誰かいます」














「……か、」








ドアの横には右腕が血で染まったお茶子ちゃんと

奥には、得体の知れない大きくて黒い何かに
顔をわし掴みにされている梅雨ちゃんがいた
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