第8章 おまけ《結婚のご報告編》
《夜蛾正道の場合》
「ほんとうに言っているのか?」
「うん。僕、こういうの嘘つかないですよ〜」
「翠…いいのか?」
『あはは。はい。というかもう手遅れです…』
「もう籍は入れてきましたよ。」
「は!?お前たち、結婚というのはだな。職場には事前に報告するのが基本だとわかっているのか…?」
『知ってます…。すみません…。』
半ば強引に市役所まで連れていかれ、悟と籍を入れてしまったが…やっぱり報告の順番が可笑しいことは珠も重々承知していた。
夜蛾先生もとてもびっくりしていて申し訳がない気持ちでいっぱいだ…。
結婚は私の意思でもある。でも、この事(籍をその日に入れたこと)に関しては私も大変困惑している。
実感もないし…。
「珠にOKもらえたのが嬉しくって、すぐ行ってきちゃいました!」
「お前という奴は…。」
全然、申し訳なさそうな悟…。
夜蛾先生と私は深くため息をついた。
《夜蛾正道の場合・Fin》