第5章 開花
『…い、嫌です…』
「は?」
『戻って、ミイラを回収して、どうするの!?…私にまたあんなモノを食べさせようとするの!?』
「んなわけねぇだろ。回収して封印すんだよ!」
『封印…?』
「そう。俺は、呪術師。呪霊を祓うのが仕事。」
『呪術師と、呪詛師とは違うの…?』
「呪詛師?なんでそんな言葉知ってんの。」
『先生が、自分と私のお母さんは呪詛師?なんだって…私は受胎九相図の1番目になる為に育てられてたんだって…言って……』
「マジかよ…」
そう言うと、さっき引っ込んだ涙がまたポロポロと女の目から流れ始める。
この女の親と知り合いが呪詛師なのかよ。
これはどーしたらいいんだ…。
とりあえず、夜蛾先生に報告した方がいいかもしれない…。
「お前は俺の知り合いの車の中に居ればいいから、その部屋の近くまで案内して。」
『知り合いの車……?』
「うん。俺の仕事仲間だから。」
夜蛾先生にメールで手短に報告すると、詳しく説明を、という文と、電話。
それを切り、メールで、連れて帰る。と送れば、自分の今日の補助監督にメールでここの現在地を送り迎えを頼んだ。
『貴方もいるの…?』
「うん。俺も行くから。」
『……わかった。』
「ありがと。俺、悟。」
『…翠 珠です。』
「珠、ちゃんと助けてやるから、俺を信じとけ。」
こんなこと言う柄じゃないのにな…。
なんか、この珠って女が頬っておけなくて、気がついたらそんなことを言っていた。
*五条side・終*