第5章 開花
『私に話して、どうするつもりなの?』
「これから、復活の儀を執り行うんだ。」
『復活の儀...?』
「そう。17年、私たちはこの日のために準備してきたんだ。君の17歳最後の日のこの日をね!」
『私の17歳最後の日...?』
「君は明日から生まれ変わるんだ。受胎九相図の1番目として!」
『は?』
私が、受胎九相図の1番目になる?何言ってるの?どういうこと?
「君は、毎日ちゃんと僕の処方する薬を飲んでくれてたね。」
『それは、私の身体が弱いから...』
「そう。ずっとそう話してきた。でもね本当は違うんだよ。君は毎日、様々な呪霊の血を飲んでいたんだよ。」
『呪霊の血...?』
「そう。受胎九相図はとても強大な力なんだ、それを突然普通の人間なんかに飲ませたら、その人間は強大な力に耐えられず、消滅してしまう。」
『消滅...』
「毎日少しずつ、様々な呪霊の血肉を身体に摂取することで、君は最も呪霊に近い人間になった。」
『私が呪霊、そこの生き物と同じ...?』
「そんな!こんな3級の呪霊なんて手が出せないくらい、君はもっと洗練された呪力を纏っているんだ。」
うっとりとしたような表情で私を見る康汰先生の視線に吐き気がする。
つまり私は、人間じゃなかったってこと?
いや、元は人間だったけど、この人たちの為に存在を歪められたってことだ...。
おかしい。頭いかれているんじゃないの...
と思いながら、これから何をされてしまうのか、怖くて仕方が無い...。
逃げたい。でもどうやって?
ぐるぐると思考が纏まってくれない。
「さぁ、では。話も終わったし。始めようか。」