第3章 月華繚乱
頭が凄くぼーっとしてる...。
私、何してたんだろう...。
そうだ...五条たちと別れて任務に向かって。
そう、理科準備室で生存者を見つけて、、、
あ、お腹をやられたんだっけ、あのまま倒れた気がするから、きっと伊地知さんが運んでくれたのだろう。
『んっ...』
「珠!大丈夫か?気分はどうだ?」
『しょう...こ 』
「そうだ。硝子だ。君と同期で治療室の先生だ。」
『ふふっ。わかっているわよ。』
「そうか...意識はしっかりしているようだな...。」
『でも、私、どうして...』
「伊地知が血相変えて連れて帰ってきたんだ。」
『やっぱり伊地知くんか...後で御礼言わなきゃ。』
「結構な失血だったから、五条の血を輸血したんだ。」
『悟の?』
「あぁ...。」
『悟、いるの?血を輸血って、大丈夫なの?』
「今は貧血で君の隣で寝ているよ...」
『あ、悟..』
私、悟にまた助けられちゃったんだ...。
悟、大丈夫かな...。心なしか顔が青い気がする。
無理をさせてしまったんだろうな...。
「大丈夫。五条は最強なんだろう?」
『うん』
「私は夜蛾先生に報告に行ってくるから、珠は大人しく寝ているんだよ。」
『はーい。...ありがとう。硝子。』
そう言って硝子は治療室を出て行った。
悟と私の2人きり。
悟の静かな寝息だけが聞こえる。
私、悟と本当に対等になりたくて、今まで任務だって頑張ってきたのに。
今回のことで、また貸しが出来ちゃったかな...。
『さとる...起きてよ...私、元気になったから...』
「っ...」
『悟!?』