第3章 月華繚乱
「珠、大丈夫か?」
『うん。悟のお陰だって硝子に聞いた。ありがとう。』
目を開けた悟に凄くほっとした。
あるわけないって思ってたのに、このまま悟が起きなくなったらって思ったら、心臓が潰れる思いだった。
「ねぇ、結婚しようか。」
『は?』
「僕の手の届く範囲で僕に守られててよ。」
『ど、どういうこと..?』
「わかんないの?...珠の事が好きなんだよ、俺。」
言葉の意味を理解したら、涙が勝手に両目からこぼれ落ちる。
悟が、私のことを...好き?
ずっと昔から焦がれてきた彼からの言葉。
学生を卒業する時にこんな気持ちおいてきた筈なのに。
彼から私が向けていた気持ちと同じ気持ちを向けられていると感じたら、今までの我慢なんか無かったみたいに、嬉しいって思ってしまっている自分がいる。
『...いつから?』
「いつ?...考えたことないや。。いつの間にか僕の心の中に住み着いて、珠だけが僕の特別だったから。」
『こんな私を?』
「僕はそんな珠がいいんだけどな。..ねぇ、返事は?」
『...私も悟がずっと好きだった!』
やっと言うことが出来た。
10年越しくらいの片想い。
言わないで置こうって決めてた気持ちだったのに。
悟の言葉があまりにも嬉しくて、私も好きだと言ってしまっていた。
【Fin(仮)】