第3章 月華繚乱
「わかった。連絡をくれてありがとう。すぐ行く。」
「はい。宜しくお願いします。10分程で高専に着きます。」
「気を付けて。珠をよろしく。」
「はい。では。」
珠...。
「珠さん、どうしたんですか...。」
「怪我、酷いんですか?」
「え、翠さん、平気なの!?助けに行かなきゃ?」
「...ごめん、皆。お寿司は今度でもいいかな?」
「「「もちろん!」」」
「ありがとう。運転手さん、ここで1人降ろしてください。」
「あ、はい。」
「僕、ちょっと先に行くから、3人はこのまま高専に帰っておいで。これ、カード、恵に渡しておくから。」
「わかりました。」
「翠先生のところ、早くいってあげてください。」
「情けない顔ね。そんな顔して翠さんに会いにいったら、冷められちゃうわよ。もっとシャキッとしなさいよ...。」
3人に励まされてしまった。
タクシーを降りて、高専の医務室までとんだ。
そして現在。
「硝子!珠は!!」
「ちょっと、五条、落ち着きな」
「腹に穴って...聞いた。」
「うん。反転術式で治したから塞がったよ。」
「そっか。よかった...。」
「でもね、血が足りないのよ...。」
「え?」
「大量出血してた上に、術式まで使ったみたいで、血液が足りないのよ。しかもこの子の体質上、輸血出来る血液がない...。」
「血...。僕の血を使って。前に珠が僕の傷を自分の血で塞いでくれたとき、問題なく馴染んだから。」
「わかった。確認させて。腕出して。」
「うん。頼んだ。」