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桜月夜の、鎖

第4章 代償


「続きは?」


「………っ、づき?」
「あれだけで終わり?」


「………っ」



や、やっぱり起きて………っ



「最低!寝たフリとか、信じらんないっ」


両手の拳で、蓮の胸を思い切り叩けば。
両手はあっさりと掴まって。
ソファーへと縫い止められた。


「………っ」


目の前に、蓮の、視線。

やだ。
なんか、これ………


「風呂長すぎ、おまえ」
「……っ?」
「フリなんてしてねーよ。うたた寝してたらおまえが寝込み襲うから、起きたんだよ」
「おそ………っ」



寝込み、って。
襲う………って!!



「で?続きは?」


この状況下でそんなこと笑いながら言われても……




ブー  ブー  ブー



って。
また、テーブルの上の携帯が響く。
今度は。
さっきよりも短く。


「………」



一瞬だけ、揺れた蓮の視線。


それだけで。
わかる。



「………美桜、から?」



「…………」






『美桜とは、終わってる』




美桜からまだ連絡、あるんだ。
この反応からすると今だけじゃ、なくて。




そう、だよね。
だって美桜、あんなに蓮のこと。



「ご、めん………、あたしやっぱりかえ……」



辛そうに反らされた蓮の視線。
その隙に起き上がって。
蓮の腕から抜け出した。




「その程度?」



「え」



だけど。


後ろから、蓮の腕があたしを追いかける。



「美桜に悪いから、諦める?」

「………っ」


「また、逃げんの」




また。

逃げる………。




蓮、を。


諦める?
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