第4章 代償
「…………っ」
瞳に宿った意地の悪い歪んだ光。
やっぱり。
わざと。
「………………………知らない」
「あ、そ」
震えも涙も止まらない体には。
少しの刺激でも辛くて。
息がとまるくらい、辛くて。
そんなの。
蓮はたぶん、わかってる。
わかっててわざと、緩い刺激しか与えてくれないんだ。
「桜月」
たくさん溢れた涙のままに、ゆっくり見上げた蓮は。
すっごく甘い瞳で、あたしをまっすぐに見下ろしてた。
「そろそろ、限界?」
「……………………っ」
限界。
なんて、とうに越えてる。
何いってんのこいつ。
「認めろよ」
「━━━━や、っぁあ……ッッ、ゆびッッ、いれるの、やめ……っ」
とっくに限界なんて超えてる。
身体にも、手足にも力なんて入らない。
なのに。
蓮の指がなかを浅く刺激する度に、震える。
もっと奥まで欲しくて。
勝手に腰が動く。
「おまえの身体はこんなに俺を欲しがってんのにな」
「れん……ッッ、手、ほどいてっ、ゆび、抜い……っ」
一瞬。
一瞬だけ指先が掠めた膣癖の、なか。
ビクンッッ!!
て。
電流が身体を突き抜けた。
「……………もう、逃げんな」
「や、だ……っ、れん、おねが……ッッ」
「欲しがれよ。もっと俺を、欲しがれ」
「…………ッッ」
「……………言えよ、楽にしてやるから」