第4章 代償
余計なことなんて何にも考えらんなくなるくらい。
ドロドロに溶かされて。
すぐにでも、登り詰める体。
胸を優しく愛撫する、舌と唇。
なかを容赦なく責め立てる、蓮のゴツゴツとしたおっきな指先。
対照的な刺激に。
身体はすぐに追い込まれていく。
だけど。
弾けそうになる一歩手前で、動きを止めた指先と舌。
「…………………っ」
思わず見開いた瞳にうつる蓮は、相変わらず表情が読めなくて。
すぐに再開された刺激に、また瞳を閉じた。
「……や………っ、も、ぉ…………っ」
ビクンっ
て。
一際大きく体が跳ねると、やっぱり止まる刺激。
もう。
何度繰り返されたか覚えてない。
こんなの初めてで。
過呼吸起こすんじゃないかってくらい、乱れた呼吸も。
ほんとに溶けてなくなるんじゃないかってくらい熱い体も。
こんなに苦しいのも。
なにもかも初めてで。
おかしくなる。
「これ……ッッ、解いて……っ、おねが…、ひ、っぁああ!!」
耐えきれない刺激に、シャツを握りしめる指先が痺れる。
襲い来る強い刺激にいくら身体をねじって逃げようとしても。
拘束された両腕が逃げ道を失くす。
さらには。
強引に開かされた両足の間。
蓮の舌が。
生き物みたいに動き回った。
「や……ッッ、れんっ、れ、ん……ッッ!!むり、今むりぃ……っ」
拷問みたいな。
爪先から頭のてっぺんまで突き抜ける痺れ。
「れ………っ、ぁ、っぁあ」
だけど。
風船が割れるように爆発しそうな気持ちよさは。
爆発する一歩手前で。
身体からしぼんでいく。
「━━━━━━--…っ、ぅ、あ」
お預けされた、蓄積された刺激は否応なしにあたしの身体を侵していく。
蓄積された熱が、熱い。
息が、苦しい。
自分が吐き出す呼吸さえも熱くて。
頭が溶けそう。
「………………………逝きたい?」