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桜月夜の、鎖

第4章 代償


「なに、して…………っ」




着ていたシャツは中途半端に腕に絡まったまま、ベッド上のライトへと絡められた。


「…………ッッ」




「お前、無駄に抵抗すんじゃん」


なんで手、押さえる必要なくない。
シャツを中途半端に脱がされて、腕のところに纏められたら、絡まって脱ぐのも、手を動かすのも出来ない。
ってかこの格好、恥ずかしすぎて目開けてらんない。



「………………しない、から」


直接肌を這う生暖かいものに、あたしの意思とは関係ないところで勝手に反応する体が恥ずかしくて。
ぎゅって。
視界を自分から閉ざした、瞬間。



プチン


て。



背中に回り込んだ手が、下着を外した。



「やだ……………っ」


体を隠すものが何にもなくなった事実に。
勝手に溢れだす、涙。





「…………これくらいで限界?」


「………っ」


ムカつく。
なんで。
いつもいつも余裕なの。


意地悪に笑う口元も、揺れる瞳も見ていたくなくて。
思い切り目を閉じて顔を反らした。



「…………」


吐息が肌に触れて。
柔らかい蓮の髪の毛が、頬をくすぐる。

耳の裏から、這うように降りていく舌。

「…………っ」


やってることは強引なくせに。
涙を舐めとる唇、とか。
肌に触れる手のひら、とか。
蓮の触れ方がすっごく優しくて。
今までで一番優しくて。


…………………………勘違い、する。





優しくしないで。
もっともっと。
たくさん酷くしてくれていいから。
体だけの関係、って。
あたしの頭も洗脳してよ。
そしたら勘違いなんて、しないから。


「!」


突然、お腹の深い、奥の奥、に、襲った強い感覚に。
首筋が上を向いた。


「…………………や………………ぁ、っ」


意思とは関係なく、弓なりに跳ねる、体。


「余計なこと考えてる余裕、あんの?」



一気に奥まで入り込んだ指先が、弱いところを攻め立てると。
停止した思考回路。
真っ白になる。








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