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桜月夜の、鎖

第3章 恋慕


か、ぁあああ、って。
体温急上昇。
なんで。
なんでなんでケロっとゆーかな。
そーゆーこと。


「桜月?」

「蓮は昔からデリカシーなさすぎ」
「は?」
「生理、じゃないし」


小さな声で「まだ」って、付け加えて。
蓮の掌にある鎮痛剤を取ろうと手を伸ばすけど。
薬を取ろうとした瞬間。
蓮は取り上げるように掌をぐっと握って、逆に手首が掴まった。

「ちょっと、何する………」
「おまえさ、これ、どーしたの」
「え」
「ヤったの、あいつと」
「は?」


意味がわからず蓮を見て、蓮の真剣な瞳と視線がぶつかる。
その、瞬間。
言葉の意味に。
ようやく結び付いた思考回路が突然体温をまた急上昇させた。
あたしのそんな態度に。
蓮も何かを察した様子で、ギリ、と唇を苛つかせるように噛んだ、あと。
あたしをそのまま座席へと押し倒した。



「………った、蓮っ」


「うるせぇ!!」


怒鳴り声にビクン、て。
たじろいた隙に。
蓮は胸元へと顔を埋めて、思い切り鎖骨の下あたりへと噛み付いた。



「━━━━━ッッ!?」




激痛。
噛み付かれた痛みに一瞬顔を歪めた、瞬間に。
蓮はペットボトルの蓋を片手で開けると。
それを口へと含んで。
そのままあたしの口へと流し込んできたんだ。



「だから!!何する………っ」
「うるせぇ!!」
「………っ」
「ヤったの、あいつと」
「………ぇ」
「答えろよ」


ぐ、て。
蓮の親指が口の中へと押し込まれて。
舌を、撫で上げる。



「桜月」



「れ………っ」


「なぁ、指だけでもそんな顔するくせに。なんでおまえ、俺じゃ駄目なんだよ」


え。


「なんでおまえ、いつも逃げんだよ」


「………っ」



くちゅくちゅと口の中を掻き回していた指先の動きが止まって。
ぐ、と。
後頭部を引き寄せられた、瞬間。
口の中にぬるっとした舌先が、容易に侵入してきた。



「ふ………っ、ん、んんぅ……ッッ」




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