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桜月夜の、鎖

第3章 恋慕




階段から落ちた蓮は、1日だけ学校を休んで。
事故後2日後には、仕事に復帰した。










と、ゆーのも。







新入生オリエンテーション。
ウチの学校、入学したての新入生を対象に月末に近場で一泊旅行がある。
保健医として、これに同行するためだ。


昼はレジャー施設でバーベキューを楽しんだ後、自由行動となる。
夕方の自炊開始時間まで、教師たちも自由行動となるのだ。
けど。



「…………ミスった」



薬、置いてきた。
そろそろ生理が来るだろうことはわかってたから、いつも常備してる薬もバックに詰めたつもりだったのに。
ここのところなんかいろいろあって。
ぼーっとすること多かったからかな。
まんまと忘れたらしい。




「神楽先生?」
「あ、ぇと。私、気分が悪くて。先にバス、戻ってます」
「大丈夫です?そーすれば顔色良くないみたい。桐谷先生呼びましょうか」
「いえ!!休めば、大丈夫ですから……」
「そうですか?」
「すみません……」



生徒たちの自由行動へ送り出した後、本来なら教師も見回りしながら自由行動となるのだけど。
夜の見回りと交代、とゆー形で、あたしひとり、バスへ戻ることを許された。
生徒たちが戻って来るまで数時間ある。
その間に少しでも休憩を取ろう、って、そう思ってた。
思ってた、のに。




「おい」




バスへ乗り込んだ、数分後。
何故だか蓮が、バスへと乗り込んできた。



「佐山先生から聞いた。具合悪いって?」
「別に……っ、平気」
「じゃ、ねーだろ。顔色悪い」
「平気だってば!!それよりみんなの方、行ってあげてよ」
「このバス、救護バスになってんだよ。何かあればここまでくんだろ」
「え」
「知らなかった?だからこのバスだけ残ってんだよ」

「…………」


そーいえば。
救護車1号車、って。


お腹痛くて、頭まわってなかった………。


「ほら、鎮痛剤」
「え」
「飲んで少し休めば。おまえ、昔っから生理痛酷かったもんな」
「な………っ」


なんで……っ


「お腹擦りながらバス乗ってたろ、辛そうだったし」




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