第1章 最悪の再会
「………ぇ」
赤くなった瞳を落ち着かせてから、リビングへと降りていく。
いつの間にか時間が立っていたようで、窓から差し込む陽はだいぶ眩しい。
「さーちゃん、やっと起きた。日曜だからって寝すぎじゃない?」
「……ご、めん昨日、遅くまで丸つけ、してて」
ドクン ドクン ドクン
う、そ。
リビングへと降りて行けば。
ソファーへと座る、彼の姿。
後ろ、姿。
それだけで胸が跳ね上がる。
「さーちゃん、こちら"桐谷 蓮"さん。蓮くん、こちら、お姉ちゃんのさーちゃん」
美桜の紹介で、"彼"、が。
振り向いて立ち上がり。
「…………っ」
さらに大きく、胸が跳ねた。
「あ………」
にこりと緩やかだった表情が、一瞬険しく、曇る。
「?」
だけど。
異様な雰囲気を感じ取った美桜の表情が疑問に、揺れて。
彼は。
表情をまた笑顔へと、戻した。
「"はじめまして"」
「ぇ」
「休日の朝からお邪魔して、すみません」
「……え」
にこりと優しそうな笑顔を、向ける彼。
「あ……、ぃえそんな。あ、のえっと、あたし、やること、あってだから……」
「さーちゃん?」
急いで踵を返し、階段を昇る。
ドクン ドクン ドクン
どうして。
なんで、今。
なんで。
「━━━━━━っ」
バタン、て。
勢い良くドアを閉めて、背中を着ける。
「……………れ、ん」
なんで。
なんでなんで。
なんでまた、あたしの前に現れるの。
どうして。
美桜の彼氏、なの。
「蓮…………っ」