第1章 最悪の再会
「れ、蓮……っ、嫌、それはやだ。駄目。だめ、おねが……、挿入な…ッッ、で、っ、やぁああ………ッッ!!」
ここまで来てそんな理屈通るわけないの、知ってる。
知ってる、けど。
懇願するしか出来ないんだもん。
すでに身体には力なんて入らない。
抵抗する気力すら、残ってない。
ならせめて。
懇願するしか、出来ないじゃん。
「これでもう、共犯だよな」
「━━━━━っ、ぅぅ」
指先とは比べ物にならないくらいの重圧感。
存在感。
圧迫感。
それらすべてに、息が止まる。
苦しくて。
痛くて。
思い切り、唇を噛み締めた。
「ちから、抜けって………ッッ、これじゃこっちまできっつ」
「む、っり……っ、っぁあ、なか、これ以上むりぃっ!!」
痛みと。
苦しさと。
熱さで目が霞む。
頭にモヤがかかる。
「まだ先っぽだけだし」
「………っ」
これ、で。
こんなに苦しいのに。
まだ全然、半分以上、挿入る、の?
「むり……っ、むりこわれ……ッッ」
「壊れねーよ。挿入ったじゃん、前はちゃんと」
「むりぃ……っ!!い、ったぃ蓮!!嫌っ、抜いて抜いてっ、お願い抜いてよぉッッ!!」
痛みと、熱。
わけわかんなくなって。
小さな子供みたいに首をぶんぶん振りながら泣きじゃくった。
「やだ……っ、やだむり!!」
無理。
こんなの挿入らない。
身体はさっきから震えて、うまく息さえ出来ないのに。
下半身だけ、疼く。
なかがせつなく、きゅうきゅう、する。
「桜月」
「━━━━━━んんっ?」
ぐ、て。
下唇が、押されて。
開かされた口の中。
蓮の舌が、はじめから深く、唾液を絡み取る。
時々啄むように唇を舐めて、また、深く唇を塞ぐ。
とろりと口の中へと流し込まれた唾液を、ただなす術もなく、飲み込む。
抱え込むように頭を蓮の腕がホールドして、振りほどくことすら、出来ない。
「………んっ!!ふ……ッッ、ぅぅ!!」
酔いしれるように深く深く重ねられた唇。
力が抜けきった、その隙に。
蓮はゆっくりと、でも確実に、腰を動かし沈めていった。