第1章 1
「……べつに……いきなり無理矢理とか、そんな風にはしねぇから。ただ、見られたからには責任はとって貰う。」
「……はい……。」
つまり伏黒のものをどうにか、おさめるってこと……。
「ここ、ずらして、出して。」
こういうことは経験がないから知識としてしかわからないが、とにかく言われたままするしかない。
「にぎって、」
「こう……?」
少し力を入れて握ると、伏黒の顔が険しくなった。
「あっごめん痛かった?」
「ん、いや、そうじゃない。続けろ。」
言われた通り摩っていると、その物がどんどん大きくなって、伏黒の息も上がっている。
それに少し、先が濡れてきている。
「……それ……舐められるか……?」
「えっ……う、うん……。」
さすがに少し抵抗があったが、今回ばかりは私が悪いので我慢することにした。
つたってきている液を根元の方から舐め上げる。
「……ん、おまえっ……」
「えっなにかしちゃった……?」
伏黒は手の甲で口元を抑えている。
「う、いや……。あんま…しゃべんな………」
眉間にしわをよせて快感に耐えている表情の伏黒。
それに頬が少し赤いような…
あれ、伏黒ってこんなに可愛かったっけ?
「そろそろやばい、から、それとってくれ」
ティッシュをあてがうと、摩っている私の手を伏黒が包むように握ってきた。
「あっ」
握られたことに思わずどきどきしてしまう。
どぷっ、とティッシュにそれが吐き出されると、伏黒は大きくため息をついた。