【テニス】手塚夢 *未来 NTR 流され 本番なし
第1章 1
久しぶりに🌸に会えた。しかも2人きりで。こんなに嬉しいことはなかった。もし彼女に恋人のあいつがいなかったら。
俺は中学から🌸のことが好きだった。あいつと付き合っていると知った時はしばらく落ち込んだ。その後、彼女とあいつはずっと続いている。俺はこっちへ来てから、彼女を何度も諦めようとした。だが、彼女から連絡が来る度、胸が熱くなって返信を求めてしまう。
昔から、彼女が笑顔でこうして俺に語りかけてくれる刻はとても気持ちが安らいだ。それと同時に胸の高鳴りを感じる。
だが…、いつも少し複雑な気分だ。
「そろそろ帰ろうか。」
「うん。」
彼女が席を立とうとした時、ふらついたのがわかった。俺はすぐに彼女に駆け寄った。
「本当に大丈夫か?」
触れてしまった、
近い。
ドレスのレースから、ちらちらと見える彼女の透き通った肌は俺には十分刺激的であった。
「ごめん、大丈夫だから…。」
彼女はそう言ったが、俺にはそうは見えない。
頬は少し赤らんでいるし、瞳も潤んでいる。
それがとても扇情的であった。
その後、俺は彼女の滞在しているホテルまで送り届けた。
その間、彼女は車で眠っていた。
「🌸…。🌸…。着いたぞ。」
うぅ、と言葉にならない返事をするが中々起きない。
「……無防備すぎないか…。」
俺は男として見られてはいないのだろうか。彼女は中学のころから俺にはこんな態度をとることが多かった。
「🌸、おい起きろ。」
「……っえ…。あ、ごめん。ついたんだね。」
やっと気がついたようだ。
「あぁ、気をつけて戻れよ。また連絡する。」
「うん、ありがとう…。またね、おやすみなさい。」
「おやすみ。」