【テニス】手塚夢 *未来 NTR 流され 本番なし
第1章 1
彼女は車から出てホテルの玄関へ歩いていく。
だがやはりその足取りはふらついていた。
俺はやはり心配になり、彼女を1度車に戻した。
車は駐車場へ止めて部屋まで付き添うことにした。
「本当に大丈夫なのに…。ありがとう。」
「大丈夫には見えなかった。」
「……優しいね。」
「そうでもない…。それにこんな所で、もし何かに巻き込まれでもしたら俺の責任だ。」
エレベーターに乗り、しばらく静寂が流れた。
部屋は17階と高層だったので少し時間がかかる。
俺たち以外に人は乗っていなかった。
ことん、と肩に彼女の頭が当たった。
ふと横を見ると、ウトウトとまどろんでいる彼女の姿があった。
倒れないように、また俺は彼女の肩を抱いた。
「……。」
彼女を抱えて部屋の前まで来たが鍵を開けられない。
「鍵はどこだ…。」
「……カバンのポケットの……うちがわ………あけて……。」
むにゃむにゃ、と言わんばかりの寝言のような声で呟いた。
「…………あぁ…。」
鍵を開けて部屋に入る。
彼女をベットに横たわらせ、ヒールを脱がせてやる。
彼女はすっかり規則正しい寝息を立てて眠っている。
どうしたものか。
頭では早く帰らなければいけないのはわかっている。が、そうしたくない。
無防備に眠る彼女を見ていると下腹部に熱を帯びるのがわかる。
実はこんなことは今まで何度もあった。その度に夜、俺は彼女を思って一人でシた。
だが今はその彼女が目の前で、襲っても構わないと言わんばかりに、無防備に眠っている。
「……おい…、🌸…。」
完全に眠ってしまっているのだろうか、
ピクリとも動かない。
もう……我慢も限界に近い…。